ノロウィルス…。 それは突然やってきます。 ノロウィルスになった時の症状や治療法、あなたはご存知ですか? ノロウィルスになったときは、
・すべての症状を出し切る
・水分補給
・安静
この3つが大切です。 ノロウィルスに詳しくなれば、家族の健康も守れます♪ 実体験つきのノロウィルス完全マニュアルをどうぞご参考になさってください。
目次
ノロウイルスの症状大人は軽い?
ノロウイルスとは?
ノロウイルスとは人の小腸粘膜で増殖するウイルスで、感染性胃腸炎のひとつです。
ウイルスが原因でおこる感染性胃腸炎は、ほかにロタウイルス、アデノウイルスなどがあります。
一年を通して発生がみられますが、ノロウイルスは、11月くらいから増加しはじめ、12~翌年1月が発生のピークになる傾向があります。
そしてここが重要です。
『感染した場合、ノロウイルスに効果のある抗ウイルス剤(薬)はありません。』
重要なので2回言います。
『感染した場合、ノロウイルスに効果のある抗ウイルス剤(薬)はありません。』
ノロウイルスの原因
主な原因としてよく耳にするのが、ノロウイルスに汚染された二枚貝です。
二枚貝は大量の海水を取り込みプランクトンなどのエサを体内に残し、出水管から排水する仕組みですが、海水中のウイルスも同様のメカニズムで取り込まれ体内で濃縮されるため、貝の中にそのウイルスも蓄積されているものと考えられています。
なお、ノロウイルスに汚染された二枚貝による食中毒は、生や加熱不足で発生しており、十分に加熱すれば食べても問題ありません。
ノロウイルス潜伏期間とその症状
潜伏期間(感染から発症までの時間)は24~48時間で、主な症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛。発熱は軽度(38度以下)です。
手指や食品などを介して、経口で感染しヒトの腸管でウイルスが増殖します。
通常は上記のような症状が1~2日続いた後、治癒。
後遺症もなし。
ただ、感染しても全員が発症するわけではありません。
感染しても発症しない場合や、軽い風邪のような症状の場合もあります。
※ただし、抵抗力の弱い乳幼児や高齢者は重症化しやすいので注意が必要です。ほんの数百個程度のウイルスを摂取することで発症することもあります。
ノロウイルス体験談
※ノロウイルスの症状については不快になる表現がありますのでお食事中の方は閲覧注意です。というか見ないでくださいm(__)m
水様便がまさに、シャー!って感じでものすごい勢いで出る感じ?!それでもほんとに、お腹の痛みはまったくなくてただの便意だけなんですけど、勢いも便の様子も、「おや???」って感じ。明らかに異常…
※あくまでもこれは、私の体験談です。すべての方がこの症状に当てはまるわけではないので、ご注意くださいね。
ノロウィルス感染の検査方法は?
さて、私のように運悪くノロウイルスの症状が出てしまった場合、本当に自分は感染してしまったのか、はたまたただの腹下しなのか、翌日の出勤通学の判断のために、検査して白黒はっきりつけたいところでございます。
では、「果たして自分はノロウイルスに感染したのか?」を判断する為にはどんな方法があるのか。
調べてみました。
ノロウイルスの検査方法
方法としては個人で検査キットを使用する、保健所で検査する、病院で検査するの3種類があります。
それぞれ詳しく確認していきましょう。
検査キット
個人で使用する検査キットは、あることはあります。
ただし、後述しますが検査してノロウイルス陽性を確定させたところで、あまり意味がありません。
ですから、検査キットをわざわざ個人で用意する必要はない、と思います。
ただ、私個人は不要と思っていますが、万が一検査キットを求めている方や、職場への検査結果提出などでどうしても即日で検査結果を知りたいという方もいるかもしれませんので、一応、リンク貼っておきます。
↓気になる方は下記リンクをご参照ください。
検査をしてノロウイルスと診断されてもされなくても、前述したようにノロウイルスを治す特効薬がない以上は治療法は変わらないからです。結局やることは同じ。体内にあるウイルスを全部排出させ、脱水症状にならないように水分と栄養の補給をして静養する、それだけなのです。大切なのは全部はき出させる事なので、止瀉薬(ししゃやく・下痢止め)を使用するのは病気の回復を遅らせる事があるため避けるべきとのことです。出すだけ出せって感じでしょうか。薬の力で止めさせない事が実は重要のようです。
保険がきかないから不要。あまり重症化することのないノロウイルスなので、必ずしも必要な検査ではないということなのでしょうか。検査代は保険がきかなくて、だいたい1万円くらいはします。検査してもしなくても同じ治療法だし保険がきかないのであれば、検査する必要は、やっぱりないのかもしれませんね。しかも医師が医学的に必要と認めた場合に限り検査の指示を出すようですから、そうでもないのにわざわざ個人で検査する必要もないでしょう。 ※ただし、3歳未満の乳幼児や65歳以上の高齢者に関しては、重症化する可能性があるという理由から保険が適用されるようですよ。
うそのようですが、この検査は結果が早く出るメリットがありますが、ノロウイルスに感染していても陽性とならない場合もあり、ノロウイルスに感染していないことを確かめることはできません。と厚生労働省のサイトに載ってます。検査自体が正確ではないってことですね…
保健所
保健所では、より確実なウイルス学的な診断のための検査方法が行われています。
患者のふん便や吐ぶつを用いて、電子顕微鏡法、RT-PCR法、リアルタイムPCR法などの遺伝子を検出する方法でウイルスの検出を行い、診断します。
ふん便には通常大量のウイルスが排泄されるので、比較的容易にウイルスを検出することができるのです。
ただ、このような方法による検査は、通常は医療機関で行うことはできません。
食中毒や集団感染が発生した時の原因究明などの目的で、行政機関や研究機関等でのみ行われています。
ですから個人で保健所に行ってもこういった検査はできません。
病院
病院では、すでに前述したように、医師が医学的に必要と認めた時に限り検査の指示を出すそうです。
なので、重症化する可能性がないと判断されれば検査は行わず、ほとんど問診ベースで患者の症状と感染経路を見てノロウイルスと診断するのです。
そしてこれも先述したように、効果的な抗ウイルス剤がない以上、その治療方法は対症療法しかありません。
※対症療法とは…(病気の原因に対する治療ができない場合)とりあえず患者の症状に対応して処置をする治療法。比喩的に、根本的な解決ではなく、現れた情況に即して行う処置のしかた。
【ノロウイルス体験談】病院には行けない…病院側が来るなっていう雰囲気バリバリ出してくる
さて、私のノロウイルス感染体験談のつづきです。
ノロウイルスの予防対処法は?
さて、ノロウィルスを未然に防ぐにはどうしたらよいでしょうか?
また、運悪くノロウイルスに感染してしまった場合、または身近にノロウィルス発症者が出た場合は、どのような対処をしたらいいのでしょうか?
ノロウイルスの死滅
一般にウイルスは熱に弱く、加熱処理はウイルスの活性を失わせる(失活化)ので、加熱処理は有効な手段です。
ノロウイルスの汚染のおそれのある二枚貝などの食品の場合は、中心部が85℃~90℃で90秒以上でしっかりと加熱することが望まれます。
万が一、ノロが発生した場合は、このウィルスはアルコール(消毒用エタノール)に対しても抵抗性がありますので、消毒には、次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)(※後述)を用いるようにしましょう。
ノロウイルスの予防
手洗いは、手指に付着しているノロウイルスを減らす最も有効な方法です。
調理を行う前(特に飲食業を行っている場合は食事を提供する前も)、食事の前、トイレに行った後、下痢等の患者の汚物処理やオムツ交換等を行った後(手袋をして直接触れないようにしていても)には必ず行いましょう。
常に爪を短く切って、指輪等をはずし、石けんを十分泡立て、ブラシなどを使用して手指を洗浄します。
すすぎは温水による流水で十分に行い、清潔なタオル又はペーパータオルで拭きます。
石けん自体にはノロウイルスを直接失活化する効果はありませんが、手の脂肪等の汚れを落とすことにより、ウイルスを手指から剥がれやすくする効果があります。
なお、消毒用エタノールによる手指消毒は、石けんと流水を用いた手洗いの代用にはなりませんが、すぐに石けんによる手洗いが出来ないような場合、あくまで一般的な感染症対策の観点から手洗いの補助として用いてください。
一般的な感染症対策として、消毒用エタノールや逆性石鹸(塩化ベンザルコニウム)が用いられることがありますが、ノロウイルスを完全に失活化する方法としては、次亜塩素酸ナトリウム(※後述)や加熱による処理があります。
ノロウイルス発症時の対処法
家庭内や集団で生活している施設においてノロウイルスが発生した場合、そのまん延を防ぐためには、ノロウイルスに感染した人のふん便や吐ぶつからの二次感染、ヒトからヒトへの直接感染、飛沫感染を予防する必要があります。
床等に飛び散った患者の吐ぶつやふん便を処理するときには、使い捨てのガウン(エプロン)、マスクと手袋を着用し、汚物中のウイルスが飛び散らないように、ふん便、吐しゃ物を、ペーパータオル等(市販される凝固剤等を使用することも可能)で静かに拭き取ります。
拭き取った後は、次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度約200ppm)で浸すように床を拭き取り、その後水拭きをします。
※おむつ等は、速やかに閉じてふん便等を包み込みます。
おむつや拭き取りに使用したペーパータオル等は、ビニール袋に密閉して廃棄します。
(この際、ビニール袋に廃棄物が充分に浸る量の次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度約 1,000ppm)を入れることが望ましい。)
また、ノロウイルスは乾燥すると容易に空中に漂い、これが口に入って感染することがあるので、吐ぶつやふん便は乾燥しないうちに床等に残らないよう速やかに処理し、処理した後はウイルスが屋外に出て行くよう空気の流れに注意しながら、十分に喚気を行うことが感染防止に重要です。
※11月頃から2月の間に、乳幼児や高齢者の間でノロウイルスによる急性胃腸炎が流行します。
この時期の乳幼児や高齢者の下痢便および吐ぶつには、ノロウイルスが大量に含まれていることがありますので、おむつ等の取扱いには十分注意しましょう。
ノロウイルスは感染力が強く、環境(ドアノブ、カーテン、リネン類、日用品など)からもウイルスが検出されます。
感染者が発生した場合、消毒が必要な場合次亜塩素酸ナトリウム※などを使用してください。
ただし、次亜塩素酸ナトリウム※は金属腐食性がありますので、消毒後の薬剤の拭き取りを十分にするよう注意してください。
※スプレータイプは空中にまき散らすからあまり好ましくありません。使用する場合は外側から内側へ、ウイルスをまき散らさないよう留意して行いましょうね。
次亜塩素酸ナトリウム消毒薬のつくりかた
この動画がすごくわかりやすいのでご参照ください。