五節句(五節供)とは?五節句の意味、由来や食べ物について

2018/06/16
 

我々の住む日本という国は、歴史が古く、その伝統が長く現在まで受け継がれているものが数多くあります。
普段何気なく触れている伝統行事も、それぞれが意味のある理由によって成り立ち、人々に引き継がれて今に伝わっています。

子どもの頃は深く意味を考えることもなく、大人が準備したイベントを単純に楽しんでいたものでした。

でも大人になってみると、日本の四季や伝統、そういったものに心を奪われる瞬間が多くなります。

日本の豊かな自然と、遥か昔の人々の豊かな感性で生み出された風景や伝統に触れた時に感じる、日本人としてのDNAが揺さぶられる感覚。

日本人の奥に眠る心の風景というか、原風景のようなものが呼び起こされる瞬間。あぁ日本に生まれてよかった、と思える瞬間です。

そのすべてのベースとなるのは暦です。

日々忙殺の中にあり、感性が鈍ってしまっている現代の日本人としては、少しでも心豊かに、余裕を持って過ごしたい。

そのヒントにもなる日本の暦を知り、季節の移ろいとともに、生活に取り入れて暮らしてみたい。

そんな、知っているようでまるで知らなかった日本の暦の一つである五節句について調べてみました。

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節句(節供)とは?

『せっく』は節句、または節供とも書きます。

節句というのは『季節の変わり目に行われる伝統行事』のことです。

節というのは季節のことをあらわし、その季節のかわり目を節日(せちび、せちにち、せつじつ)といいます。

新しく迎える月日を無事に過ごせるようにと願うところから、いろいろな行事が生まれました。

五節句とは、季節の変わり目に行なわれる伝統行事の中で、江戸時代に正式に五つを節句として制定されたものの事です。

五節句はいつ?それぞれの五節句はどんな行事?

人日(じんじつ)の節句(1 月 7 日)
>>人日の節句について詳しくはこちら

上巳(じょうし)の節句(3 月 3 日)
>>上巳の節句について詳しくはこちら

端午(たんご)の節句(5 月 5 日)
>>端午の節句について詳しくはこちら

七夕(たなばた・しちせき)の節句(7 月 7 日)
>>七夕の節句について詳しくはこちら

重 陽(ちょうよう)の節句(9 月 9 日)
>>重 陽の節句について詳しくはこちら

五節句の由来は?

節句はもともと、奈良時代から平安時代にかけて中国からもたらされた風俗や暦法を、日本固有の行事と習合させたものであり、中国の重日(じゅうにち=奇数が重なる月日)思想が元になっています。

古来中国では奇数を陽数として好み、偶数を陰数として嫌う思想が昔からあり、陽(奇数)が重なると陰になるとして不吉とされることから、それを避けるための魔除けの行事が行われていたといいます。

それぞれ奇数の重なる日を、身についた穢(けが)れを祓(はら)う厄払いの行事とし、ご馳走をつくって神に供え(神霊に供物を供える日として「節供」ともあらわされる)人々が集い神と共に食事をする、いわゆる神人共食(しんじんきょうしょく)の特別の日として制定されたとのことです。
※神人共食…神と人とが同じ食物を味わうことによって,両者の親密を強め,生活安泰の保証を得ようとするものである。出典:コトバンク

奈良時代の風俗は、日本では唐風(とうふう=中国風)一辺倒でした。当時の日本では中国の文化は最先端の流行だったんですね。

平安時代に入ってからは、中国から入ってきた文化と、もともとの日本在来の文化とが折衷し、少しずつ変化していくことになります。

菅原道真が遣唐使を廃止して以降は、日本独自の文化へと変化が加速していったそうです。

時代が下り、鎌倉時代以降は武家が天下を握り、武家独特の制度や行事などを創設していき、逆に武家が造った文化が宮廷に取り入れられていく事となりました。その中で、元の由来のものが少しずつ、変革されていきました。

時代を経て、微妙に形を変えていって、今の節句イベントが出来上がっていったんですね。

江戸時代になり、幕府が公式に五節句を式日(しきじつ=祝祭日)に定めたことに加えて、民衆の間で農作業の節目節目に行われていた古来の風習とも相まったことから、現在のような、日本独自の行事になったということです。

しかし、明治6年に新暦に改訂された際、五節句の祝日が廃止となりました。別途、国民の祝日が制定され、その中には端午の節句も入っています。現在、五節句の中で祝日なのは端午の節句だけですね。

四季を彩る日本の節句には、一月七日の人日の節句、三月三日の上巳の節句、五月五日の端午の節句、七月七日の七夕の節句、九月九日の重陽の節句があり、これらは五節句として人々の生活の中に現在まで深く根付いています。

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五節句を英語で説明してみよう

東京オリンピックも近づいており、日本に訪れる外国人観光客は過去最高を記録し、さらに右肩上がりとのことです。
日本政府観光局(JNTO)によると、2017年1月~12月の年間訪日外客数は、28,691,073人でした。

増え続ける外国人といつどこで知り合うかわかりません。

そんな時にコミュニケーションで困らないよう、日本の文化を英語で伝えられるといいですよね。

という訳で、『五節句』を英語で説明するとどうなるのか。

・五節句
the five season festivals

・五節句の一つであり、端午の節句とも呼ばれる。
It is one of the Gosekku (the five seasonal festivals) and is also called Tango no Sekku (a seasonal festival).

・上巳(じょうし/じょうみ)とは、五節句の一つ。
Joshi (also called Jomi) is one of five seasonal festivals.

・江戸時代雛祭りは『五節句』のひとつとして「祝日として存在した」とされる。
During the Edo period, Hina-matsuri is said to have observed as a holiday’ as one of the “go-sekku” (five seasonal festivals).


出典:weblio英語例文より

まとめ

私のいたって個人的な意見ではありますが、こういった節句のように日本古来からある行事に関しては、当時に倣って旧暦で行うべきではないかと思っています。

本来は、旧暦の時に出来上がった風習なので、新暦に合わせてしまうとどうしても約一か月のズレが生じてしまい、季節感が合わないんですよね。

七夕だって、新暦だと梅雨まっただ中ですし、こんな時期に綺麗な星空を見るチャンスの方が少ないですよね。それに、あまりにも旧暦に触れないものだから、若い世代には旧暦と言ってもピンと来ないものです。今の日本は旧暦を無視しすぎてませんか?

日本古来からの伝統をもっと重要視してもいいのではないでしょうか。そのためには旧暦という概念に慣れておかないと、本当の意義や意味を理解すらできないのです。

今の日本人は、日々の生活に忙殺されて生きているため、1年があっという間に過ぎていきます。暦ひとつ気にもならないのは味気なさすぎます。

暦を知ることで日本の伝統を知り、暦を知ることで日本の豊かな自然に思いを馳せることもできます。

我々が心のどこかに持っている、日本の原風景ですね。季節ごとの原風景をより身近に感じることで、国際社会での競争力や影響力よりも、自分たちの生活の質をもっと豊かにしようという気持ちも生まれてくるような、なんだかうまく言えませんが、そんな風に思うのです。

今の日本人はみな、心の余裕がなく、みんな自分の事で精いっぱいです。

暦を身近に感じ、情緒を育てていくことで、心に余裕も生まれるのではないでしょうか。

という訳で、お部屋の新暦カレンダーの横に、ぜひ、旧暦カレンダーも一緒にかけておくと日々の生活が少しだけ色づいてきますのでお勧めです♪

みなさんもぜひ、旧暦を意識した生活を始めてみてはいかがでしょうか。

旧暦・年中行事 カレンダー 2018 壁掛け[本/雑誌] / 創元社/編

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