今年2018年6月29日(金)に新薬が発売されたという情報を耳にし、あの辛い症状から解放される手段があるならばと、何も考えずに飛びつきました。
実際に経験してみないと分からない生の情報を、メリットもデメリットも含めてリアルタイムで提供していきたいと思います。
シダキュア®体験シリーズ、スタートです♪
目次
スギ花粉症の治療にはどんなものがあるの?
体験記の前に、スギ花粉治療に関する基本的な情報のおさらいです。
現在のスギ花粉症の治療は3種類あります。
- 薬物療法…症状をおこす物質(ヒスタミンなど)の働きや鼻の中の炎症を抑えて症状を和らげる。
- 手術療法(レーザー療法など)…鼻の年末を固くしたり、神経を遮断して症状を和らげる。
- アレルゲン免疫療法…アレルギーの原因物質(アレルゲン)を少しずつ体内に吸収させることで、アレルギー反応を弱めていく治療法です。
③は根治療法と呼ばれ、完全治癒をめざしてその原因そのものを取り除こうとする治療法です。 アレルゲンを体内に入れる方法は、主に注射による皮下免疫療法(ひかめんえきりょうほう)と、舌の下の粘膜から投与する舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)があります。 皮下免疫療法は、皮下に注射する治療法なので当然、医療機関で行われます。 注射なので痛みを伴い、さらに治療のはじめは徐々に増量するため頻回に通院が必要。 一方、舌下免疫療法は、舌下に治療薬を投与するため皮下免疫療法のような痛みがなく自宅で服用できます。 今回わたしが体験するのは、舌の下の粘膜から薬を投与する舌下免疫療法です☆ 舌下免疫療法は、保険適応です! 大事なことなのでもう一度言います。 / アレルゲン免疫療法は、アレルギーの原因となっているアレルゲンを少量から投与することで、からだをアレルゲンに鳴らし、アレルギーの症状を和らげたり、日常生活に与える影響を改善するなどの効果が期待される治療法。 これまでのスギ花粉症に対するアレルゲン免疫療法は、皮下(ひか)に注射する「皮下免疫療法」だけでしたが、最近では「舌下免疫療法」の薬が登場し、自宅で服用できるということで、いま話題になっている治療法です。 舌下免疫療法は、『sublingual immunotherapy』(サブリンガル イミュノセラピー)と言い、略してSLITとも呼ばれます。 舌下免疫療法で使用される薬はシダトレン®とシダキュア®の2種類。 どちらも鳥居薬品から発売されてるアレルゲン免疫療法薬です。 そして今回わたしが服用するのは、シダキュア®の方です。 シダキュア®とは、スギ花粉症のアレルゲン免疫療法の薬で、スギ花粉を原料とするエキスから作られています。 少量から服用することによって体を慣らし、スギ花粉によるアレルギー症状を和らげます。 シダキュア®は、1週目に服用する2,000JAU錠と、2週目以降に服用する5,000JAU錠の2種類があります。 なお、シダキュア®初回服用時は、医療機関でその場で服用。 2回目以降は自宅で服用します。 シダキュア®はスギ花粉が飛んでいる時期は、治療を新たに開始することはできません。 ですから、スギ花粉が飛んでいない時期に治療を開始します。 遅くても花粉飛散の3ヵ月前からの治療が必要です。 2月ぐらいから花粉飛散がはじまることを考えると、少なくとも11月以前に治療開始することが望ましいとのこと。 私はギリギリ、次の花粉シーズンには多少の改善がみられるだろう、というタイミングだったようです。主治医にそう言われました。 体を少しずつアレルゲン(スギ花粉)に鳴らすため、数年に渡り継続して服用します。 3年以上が推奨されています。 定期的な受診が必要です。 シダトレン®はシダキュア®よりも4年ほど早い2014年10月8日に発売されたスギ花粉症の舌下免疫療法薬です。 シダトレン®は国内で初めて承認された舌下に投与する減感作療法薬(げんかんさりょうほうやく)であり、従来から施行されてきた皮下注射と比べ、注射による痛みもなく自宅で治療ができるのが特徴です。 シダトレン®は液体で冷蔵保存が必要なので取り扱いが面倒でした。 では、シダトレン®とシダキュア®のどこが異なるのか。 シダトレン®とシダキュア®の比較表です。 やはり後から出ただけあって、シダトレン®よりもシダキュア®の方がいろいろ改良されてますね。 まず、シダトレン®が液体で冷蔵庫に保存しなければならないのに対し、シダキュア®は常温保存OKの錠剤です。 持ち運びしやすいので旅行も楽。 保管方法に神経質にならずに済むのは、ポイント高いですね。 面倒だと続きませんから。 あとは、年齢が大幅に下がって5歳から服用可能となりました。 服用時間も、2分から1分に短縮されてます。 シダトレン®の液体の外装が見た目はなんかカッコイイからちょっと気になるけれど(笑)、やはり楽なのが一番ですよね。 あと、JAUの数値がシダキュア®の方が高いです。 ①舌の下に1分間置く。 ②1分経ったら舌の下には何もなくなるので、たまったつばをゴクンと飲み込む。以上です。 ●シダキュア®は始めの7日間は2,000JUA、8日目以降は5,000JUAというふうに2段階で濃度を上げて使用します。 ●シダキュア®は新薬で、来年2019年4月30日までは、2週間分の処方しかできないので、それまでは2週間ごとに医療機関に出向かなければなりません。 薬事法のことはわからないのですが、発売後1年間は2週間に1度、定期的に受診が必要という意味でそう決まっているようです。 でもシダキュア®は今年6月29日に発売されているので、1年間であれば6月28日までじゃないの?という疑問が生まれますが、まぁ4月30日までと決まっているようなので、素人が深く追求するのはやめておきます(笑) なので私の場合、来年2019年4月30日まで約5か月は2週間ごとにクリニックに通わなければなりません。 シダキュア®には必ず守らなければならないお約束があります。 副作用の症状が出てしまうことを避けるためには、以下の注意点をきちんと守りましょう。 ●シダキュア®服用の前後2時間は、運動・入浴・飲酒はNG! ●服用後5分間は、うがい・飲食NG! ●体調不良、歯の治療(抜歯)、口の中に傷があるとき、喘息発作の症状があるときなどは必ず医師に相談すること! ●シダキュア®開封時は必ず乾いた指で行う。濡れた指で薬に触れた後に、目の周りなどの粘膜に触れるとアレルギー症状が出るので注意。 医師が言うには、みなさん夜の服用は避け、午前中に飲むことが多いようです。 なぜなら、何かあったときに病院があいていて対処しやすいということや、飲み忘れた時にも夜までに飲めばいいから。 なので私も、朝起きてから服用することにします。 現時点でのスギ花粉症に対する『舌下免疫療法相談施設』は全国で1万件ほどだそうです。 こちらで検索が可能です。 病院はどこに行ってもいいようですが、途中で主治医を変えるのは少し面倒ですし、はじめから事情が分かっている医師にかかった方がいいと思うので、事前の病院選びをきちんと行った方がいいと思います。病院を変えた話はこちら。 本当に治療が必要か否か確認のため、アレルギー検査を行います。 私はたまたま半年前に同クリニックで血液検査をしており、その結果が残ってたので、初回からシダキュア®処方となりましたが、アレルギー検査が必要だったり、問診、その他注意事項の説明などに結構な時間がかかるので、初回は処方されない場合があるようです。 通常だと、クリニックで処方箋をもらってから薬局に行きシダキュア®を入手し、またクリニックに戻ってきて服用方法の説明を受けたのちに服用、という流れになるようです。 服用後は30分ほど待合室で待機し、アナフィラキシーショック等の重篤な副作用が起きるかどうかを観察するのです。 私の通っているクリニックでは、近隣の特定薬局と なのでそのままクリニックで箱ごと(7日間分)手渡され、そのうちの1個を服用した後、待合室で30分待機しました。 私は、服用して数分後には喉の奥や耳の奥、鼻の奥が猛烈にかゆくなってきました。まさにスギ花粉エキスを取り込んだなぁと実感した瞬間でした。 30分経過後、名前を呼ばれ診察室で先生のチェックを受け、問題なければGOサインが出ます。 私の場合は結構かゆみが出たので、ザイザルの処方も受けました。 そして、翌日(2回目)のシダキュア®服用の2時間前にザイザルを服用するように言われました。 実際に今日、2時間前にザイザルを服用してから2日目のシダキュア®服用。 前日ほどは痒みが出ませんでした。 これからは毎晩寝る前にザイザルを服用(14日分)します。 診察が終わり処方箋を受け取りました。 私は、 ・シダキュア®2,000JUA(初回7日分) ・シダキュア®5,000JUA(8日目以降服用分の7日分) ・ザイザル14日分 の処方を受けました。 お会計時には、医療事務のお姉さまから「必ず〇〇薬局でお支払いください」と クリニック診療費 1,290円 処方薬の費用 1,420円 合計 2,710円 でした。 シダキュア®2000JAU 薬価:57.7円 シダキュア®5000JAU 薬価:144.1円 ザイザル 薬価:87.8円 ※どれもジェネリックは2018年10月時点で存在しません。 最後に、アレルゲン免疫療法【シダキュア®】治療をするにあたり、メリット・デメリットを挙げておきます。 ご参照いただき、やる・やらない決断の背中を押してあげられるのであれば幸いです。 ・スギ花粉症の改善が期待できる ・改善したら、あれほど辛かった花粉シーズンに丸腰で過ごせる ・常温保管可能なので、保管に神経質にならずに済む ・5歳以上であれば子どもの服用も可能 ・スギ以外の花粉症には効かない ・3年以上の治療期間が推奨されている ・服用した全員が確実に根治できる保証はない ・服用前後2時間は運動や飲食などの制限があり面倒くさい ・副作用の存在 ・2019年4月末まで処方制限がある ・スギ花粉が多い時期は治療開始ができない ・シダキュア®の効果が現れるまでは抗アレルギー薬の併用が必要 ・持病に気管支ぜんそくや免疫系のトラブルがある方は使用できないこともある 鳥居薬品から発売されてるアレルゲン免疫療法薬 「シダトレン®(スギ花粉症)」 「シダキュア®(スギ花粉症)」 「ミティキュア(ダニアレルギー性鼻炎)」の服用をサポートするサイトです。 PC版やスマホ版アプリもあります。 私も使ってます。 服用忘れを防ぐ通知機能や、服用時間1分間タイマーや、服用中の1分間時間潰しゲームがあったり、日記に記録できたり、通院予定日を入力したり、グラフで確認できたり…かなり便利です。 なんせ来年4/30までは2週間ごとの通院ですから( ;∀;) SLITアプリのiPhone版インストールはSLITサポート – Torii Pharmaceutical Co.,Ltdからできます。 パソコン版やandroidはこちらからも可能です。 年間10万円を超えた医療費は控除の対象となるため、わたしは領収書の管理のために100均でファイルを2冊(頭痛用とシダトレン®用)買ってきて、その中に、もらった領収書や薬局からもらった薬の説明書等を種類ごとに分けて管理しています。 更にもうひとつ100均でプラスチックのかごのような書類ケースを購入し、その中に全部これらのファイルや手帳や薬をぶちこんでおくだけで、管理がとっても楽になりました。 数年間の長期に渡る治療生活なので、情報や体調管理もしっかりやっておかないと、すぐにわけがわからなりそうなので、専用ケースを1個つくりました。 医療費控除(年間10万円)までは到達しないかもしれないけれど、他にも病院に行く可能性もあるだろうし、あと確定申告のある方もいると思うのでしっかりとまとめておきたいと思います。 もちろん、普段目につくところにケースをおいて置くことで存在感も出て、服用忘れを防ぐ自己防衛にもなってます。 シダキュア®体験記です。 今回は初回ということもあり、シダキュア®についての情報を多く載せました。 これから始める方や、始めようかどうしようか悩んでいる方へ向けて書いてみました。 ↓↓↓この記事が少しでもあなたのお役に立てたなら、ポチっとしていただけるとうれしいです舌下免疫療法とは?
舌下免疫療法は、保険適応です!
\シダキュア®とは?
※JAUの数値はエキスの濃度を示し、数値が高くなるほど濃くなります。舌下免疫療法シダトレン®とシダキュア®の違い
シダトレン®
シダキュア®
発売時期
2014年10月8日
2018年6月29日
薬の形態
液体
錠剤
保存方法
冷蔵庫
常温
服用可能年齢
12歳以上
5歳以上
服用方法
舌の下に置いてから2分待つ
舌の下に置いてから1分待つ
JAU
2,000
5,000
シダキュア®服用方法
その間はつばの飲み込みもせず、ただ置いておく。どんどん溶けてなくなっていきます。舌下免疫療法シダキュア®服用時の注意点まとめ
舌下免疫療法シダキュア®処方までの実際の流れ
1.シダキュア®処方可能な医療機関へGO!
2.スギ花粉アレルギー反応の検査
3.服用後はクリニックで30分ほど経過観察
癒着協力しており、はじめの7日間分のシダキュア®を薬局からすでに受け取っているとのことでした。4.シダキュア®とザイザルの処方を受ける
癒着協力体制ばっちりの某薬局で支払いをするように念を押されました。舌下免疫療法シダキュア®処方の初回にかかった費用
薬価
シダキュア®服用のメリット・デメリット
シダキュア®のメリット
私は何よりもコレが手に入るなら何でもするって感じです。何よりも大きなメリットです。
私の言う丸腰とは、薬の服用なし・マスク武装なしのゼロ対策の状態。
面倒だと続きませんよね。シダキュア®のデメリット
ただしダニアレルギー性鼻炎は舌下免疫療法が可能。
続けるには覚悟が必要です。辞める時期は医師が見極めて判断します。
私の主治医も「半永久ではない」と明言してました。まじか、トホホ…。
私にとっては花粉症の症状が改善されるならこれくらいの煩わしさは屁のツッパリはいらんですよ!
リスクは承知の上で。
これも面倒だし、その分費用がかさみますが、これくらいの煩わしさは屁のツッパリはいらんですよ!
原則、夏から秋までに行うことになります。
スギ花粉のエキスを接種するので、アレルギー反応が出る。
数は少ないもののシダキュア®との併用に注意が必要な薬がある。シダキュア®服用に便利なアプリ
医療費控除のために領収書の保管をお忘れなく!
まとめ
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