褒章とは?
国や公共のために功労のあった人などを、国として表彰するためのものです。
社会や多くの人のために重要な仕事をした人、目立たなくても大切な仕事をこつこつと長年続けた人、誰かを救うために力を尽くした人――そうした人や仕事ぶりに、光を当てる、そんな仕組みがあります。
国や公共のために功労のあった方、社会の各分野において優れた行いのあった方などに対し、国としてその功績や業績を表彰するために、「栄典制度」が設けられています。
栄典(えいてん)とは、名誉のしるしとして(天皇の国事行為により)与えられる勲章・位階等、またはめでたい儀式のこと。
その栄誉のしるしとして勲章や褒章が授与されます。
今回は、褒章について説明していきます。
褒章は、色によってその対象が分けられています。
褒章の種類は、紅綬(こうじゅ)褒章、緑綬(りょくじゅ)褒章、黄綬(おうじゅ)褒章、紫綬(しじゅ)褒章、藍綬(らんじゅ)褒章、紺綬(こんじゅ)褒章の6種類あります。
褒章は、明治14年12月の「褒章条例」という条約により、紅綬褒章、緑綬褒章、藍綬褒章が制定されたのが始まりで、以降、大正7年に紺綬褒章、昭和30年に黄綬褒章、紫綬褒章が制定され、現在に至っています。
この褒章にはランクはありません。
その色ごとに授与の対象が異なります。
褒章のデザインは、6種類すべて同じで「褒章」の2つの文字を桜の花で飾った円形のメダルです。
種類に応じて綬(リボン)の色がそれぞれ異なります。
スマホは右にスライドできます。
褒章はいつもらえるの?
現在,生存者に対する勲章・褒章の授与は原則として年2回行われています。
紅綬褒章、緑綬褒章、黄綬褒章、紫綬褒章、藍綬褒章の5つは、毎年春(4月29日昭和の日)と秋(11月3日文化の日)に同日付けで授与されます。
約800名に授与され、それぞれ「春の褒章」「秋の褒章」、併せて「春秋(しゅんじゅう)褒章」と呼ばれています。
公益のために私財(500万円以上)を寄附した者を対象とする紺綬褒章だけは、表彰されるべき事績の生じた都度、各府省等の推薦に基づき審査をし授与を行うこととされ、毎月末の閣議で決定されます。
紺綬褒章は毎月1回発令されます。
褒章の対象者は、それぞれの褒章にふさわしい功績がある人物で、年齢の制限はありません。
いっぽう、褫奪(ちだつ)とは、『取り上げること』、剥奪(はくだつ)の意味です。
例えば柔道男子の元金メダリストの内柴正人氏は、氏が起こした『内柴事件』が原因で2014年5月10日付で紫綬褒章を褫奪されました。
褫奪されると、官報に掲載され、紫綬褒章を返還しなければならず、紫綬褒章受章者であると名乗ることも認められなくなります。
褒章は誰からどうやってもらえるの?
褒章は天皇が授与する栄典です。
勲章と褒章の候補者は、各府省の大臣などから内閣総理大臣に推薦され、内閣府賞勲局での審査を経て、閣議決定の後、天皇陛下の御裁可を得て発令されます。
各府省などは、通常、都道府県・市町村や関係団体から推薦された方の中から候補者を選考します(通常推薦)。
この選考方法とは別に、国民から春秋叙勲の候補者としてふさわしい方を内閣府賞勲局に推薦する方法があります(一般推薦)。
一般推薦の方法は、推薦者1名と賛同者2名で推薦することができます。
推薦者が推薦書を、賛同者がそれぞれ賛同書を作成し、推薦書1通と賛同書2通を同封して内閣府賞勲局に郵送により提出します。
内閣府賞勲局は、推薦書と賛同書に記載されている一般推薦の候補者の功績に関係する府省などと協議するなどして、春秋叙勲の候補者としてふさわしいか慎重に検討します。
検討の結果、春秋叙勲の候補者としてふさわしいと判断された人は、関係府省などから通常推薦の方と同様に正式に内閣府賞勲局に推薦されることとなります。
褒章の賞金はいくら?
褒章に対する賞金はありません。
旧帝国憲法下では、栄典には年金や階位などの特典が付随していましたが、現在の日本国憲法では、それらの事は禁止されています。
日本国憲法第14条に「栄誉、勲章その他の栄典の授与は、いかなる特権も伴はない」と記載があります。
授賞式はどんなスケジュールで行われるの?
受賞式ではなく、伝達式といいます。
業者のサイトには、伝達式のスケジュールが詳しく載ってますので、下記サイトをご参照くださいませ。
受勲者へのサポートをする会社なんてあるんですねぇ…。
わたし自身もわたしの周囲にも、そんな立派な人いないから知りませんでした(笑)
ちなみに、受勲者へのお祝いの品を贈るならこんなものどうですか?的なサイトもあり、わたしが知らないだけで世の中わりと叙勲者もしくはその周囲へのサービスって需要あるのかもしれません。
たとえばこんなサイトがありました。
いつかわたしも必要になるかもしれないので、頭の片隅に記憶しておこうと思います。←一生無用と思われる…
まとめ
褒章なんて、一般的な国民にはそんなに身近なものだとは思いませんでした。
いや、少なくともわたしやその周辺には身近なものではありません…。残念ですが(笑)
何が驚いたって、受勲者向けのサービスが提供されている民間の業者が複数あったことです。
そっかぁ…。下級国民であるわたしには、一生縁のないサービスだわ~…
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